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安全と環境に配慮した塗膜剥離技術
IH装置システムは、クッキングヒーターと同じ原理で金属を加熱し、塗膜と鋼材の接着面を熱によって剥離する画期的な塗膜剥離技術です。従来の手法と異なり、有害物質を含む塗膜であっても粉じんの飛散を抑制し、安全な処理が可能です。
さらに、分厚い塗膜も一度に面状で除去できるため、現場の作業効率が大幅に向上します。剥離した塗膜のみを廃棄物として処理できるため、産業廃棄物や処分費の削減にもつながります。すでに実施工にて安全性も実証されており、環境と作業者への負荷を軽減する新たな保全技術として導入が進んでいます。

IH装置システムは、ノルウェーのRPRテクノロジー社が開発した「RPR1650(1032)システム」に、当社が製作した「冷却水供給ユニット」を組み合わせた鋼橋の既存塗膜を剥離するシステムです。
※発電機や商用電源は別手配

クッキングヒーターと同じ原理で熱を生み出す
インダクションヘッド内の誘導コイルから、交流電流で電磁界を作り、金属に渦電流を発生させます。渦電流は、金属の電気抵抗成分により熱に変わり、誘導熱が塗膜と金属の界面接合を壊し剥離する原理です。

STEP.1
インダクションヘッドを既存塗膜がある鋼材面にあてる

STEP.2
既存塗膜の上を走らせ誘導熱により鋼材を加熱

STEP.3
界面破壊した既存塗膜をスクレーパーで剥離
※既存塗膜の剥離後は、塗替え塗装仕様により素地調整の加工が必要になります。

環境への影響低減と
作業員の安全確保
粉塵の飛散を最小限に抑制し有害物を含有する既存塗膜を安全で衛生的に剥離。

作業スピードの
効率化
厚膜塗装でも1回の作業で塗膜を面状に剥離することができます。気温の変化にも左右されません。

産業廃棄物の
低減
産業廃棄物は剥離した塗膜のみで、廃棄物処分費を大幅に削減。
NEXCO中国道市川橋の塗装塗替工事においてIH式塗膜剥離の試験施工を行い、安全性の確認を行いました。
詳細は「橋梁と基礎2020年6月号」をご参照ください。
①加熱温度の確認
IHヘッドの移動速度と加熱温度の関係は塗膜厚によるためあらかじめ施工試験を行って加熱温度が200℃を大きく超えないような施工速度を設定します。

加熱温度を抑える施工速度
②鋼桁の変形やひずみの影響
IHヘッドによる加熱は帯状に連続させるのではなく、間隔を明けながら千鳥加熱を基本に施工することにより桁全体の加熱温度を抑えることができ、桁のひずみや変形も抑えられることが確認できています。

変形やひずみを抑える
③粉じん濃度
アルカリイオン水霧吹き施工、桁間仕切りと送風・集じん機併用対策等により粉じん抑制を行います。粉じん濃度・粉じん鉛濃度はいずれも管理濃度より低い濃度で施工できることが確認できました。塗膜剥離剤による湿式施工と同程度の粉じん環境での施工が可能です。また、IH施工によるダイオキシンの発生はないことも確認できています。

湿式施工と同程度の粉じん環境で施工が可能
下地が鋼材であれば13mm厚までの被膜を剥離することが可能!




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